硬毛と軟毛

2012-05-07

髪が柔らかくて、スタイリングが決まらないとは女性に多い悩みです。逆に硬くてハリネズミのように毛が逆立ってしまうとは男性に多い髪質なのです。この違いは女性ホルモンと、男性ホルモンの差なのでしょう。自分の髪質がどちらだか分からないと言う人の判断方法は、髪を一本抜いて、手にもって横向きにしてください。下に曲がりましたか、それとも真っ直ぐで垂れたりしませんか?
その毛を引っ張ったて切れずに伸びたら軟毛、一定以上の力がかかった時、切れたら剛毛だそうです。あなたはどちらでしたか。

髪の毛は毛包と呼ばれる部分でつくられ、その深いところに毛球があり、毛球は毛母細胞と毛乳頭からできています。毛母細胞や毛乳頭は毛が作られる大切な部分と聞きます。ここが壊れるともう毛が生えてこなくなるとも聞きます。毛髪の成長速度は、1日約0.35ミリで、1ヵ月では約1センチ伸びます。1ヵ月経つとヘアスタイルが決まらなくなり、美容院でカットしてもらうサイクルがここで決まります。

髪の毛には、大きく分けて硬毛と軟毛の2種類があります。大体手触りや見た目で判断していますが、軟毛は直径が30ミクロンよりも小さく、メラニン色素も少ないので、周りの髪の毛より薄い色をしています。赤ちゃんの髪はやわらかくて軟毛です。これが成長にしたがって、しっかりして、太く艶やかでコシのある硬毛へと変化していきます。

髪の毛は約10万本あるといわれており、健康な人でも毎日自然に抜け落ちます。秋になぜか抜け毛が目立つようなので、病気の心配をする人もおられますが、自然現象なので治療を考える必要はありません。1日50本から100本ぐらいの抜け毛は、誰でもあります。髪のヘアサイクルは、成長期、退行期、休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が一番長く通常2年から6年間、続きますがAGAの人は成長期が短く、髪の毛が十分に成長しないうちに抜け落ちて薄毛や脱毛になります。こうなってくると薄毛の対策が欲しいところです。この薄毛は遺伝子や男性ホルモンの影響による物ですから治療等の薄毛対策が必要です。

対策方法はいくつか有りますが、投薬や塗り薬などの治療が負担が少なくてよろしいようです。ただ、この対策は毛根移植のような外科手術に比べて効果がゆっくり現れてきます。自力による、自然な薄毛の治療対策と言えます。根気のいる治療法ですから途中で投げ出さないということが肝心です。目に見えて薄毛対策の効果が上がらないと、面倒になってしまう方も、勝手に中止してしまう方もいらっしゃいますが、医師や薬剤師の指示にしたがって、規則正しく薬を呑んだり塗布することがもっとも大切な治療法です。

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